保険には入っているけど、このままでいいの?
疑問に思いながらも、知識がなくて放っておくこと数年。
このままでは将来が心配!と重い腰を上げて勉強しようと手にした本がこちらでした。
本当に月5000円の保険料でいいなら、かなり家計の節約になりますよね。
大きな期待をもって読み始めました。
そもそも、生命保険ってどういうもの?
生命保険の種類やそれぞれの特性を聞かれたら、説明できますか?
恐らく多くの人は「よくわからない」と答えるのではないでしょうか。
私自身、生命保険は相互扶助のシステムではなく金融商品で、「購入」するものだという一文を読み、目からうろこが落ちました。
社会保険でカバーできる範囲を知り、生命保険料の高さのからくりを知ると、最初は「月5000円じゃ無理でしょう!」と思っていた考えが変わります。
月5000円に収めるプラン
いざという時、自分はいくら必要だろう?
次の疑問はこれですよね。
本書には必要額の決め方はもちろん、購入する保険の優先順位、世帯のタイプ別ベストプランが紹介されていて、自分が選ぶべき保険についての具体的なイメージがわきました。
既に高額な保険に入っている方もいるでしょう。
これまでに払った保険料は無駄になってしまうのか、心配になりますよね。
そんな方にもこの本は答えてくれます。
見直しの「必殺技」があるんですよ!
それから、続けてもいい保険と解約した方がいい保険の見極め方も伝授してくれます。
そして、何より大事な「保険金を受け取るために絶対にやっておくべきこと」。
保険による保障を受けられるのに、こちらの注意不足で受け取れなかったら意味がないですよね。
そんなことのないよう、最低限気を付けておくことも説明されています。
窓口に相談に行く前にぜひ読みたい!
終章は、月5000円の保険料で安心の保険生活を送るための資料集です。
月5000円以内と言っても、保険会社も保険商品も膨大な数ですから、なかなか選べませんよね。
そんな悩みの助けになってくれそうなのが「各種生命保険商品の保険料の比較例」という表です。
この表を見れば、自分が今購入すべき保険商品がかなり選びやすくなります。
そして終章で忘れてならないのが、保険代理店で相談する際の交渉マニュアルです。
「信頼できる代理店を見極める方法」や「悪質な代理店に丸め込まれないような相談法」を知っていたら、落ち着いて話ができると思いませんか?
一見意外に思えるものも、その理由を読むと納得。
さすが保険会社の裏側を知る著者だとうなりました。
この章だけでも読む価値ありです。
金融系に疎い自覚があったので、この本を手に取ったものの、正直内容を理解できるか不安がありました。
結果、それは杞憂でした!
29の見出しに沿ったわかりやすい説明とポイントのまとめを読むことで、「保険を考える上で何が大事なのか」がよくわかりました。
そして、著者の主張を理解するだけでなく、自分が実際に月5000円の保険料でおさめるためには、どうプランを組めばいいのかがわかり、やってみよう!という気持ちにさせられました。
既に高額の保険料を払っている方や、手厚い保障が欲しい方には「月5000円」なんて極論に思えるかもしれません。
実践するかどうかは別にしても、保険のシステムや選び方を学ぶには非常にシンプルでわかりやすい本だと思います。
自分や家族のために保険を購入したものの、よくわからないと不安に思っている方にお勧めしたい1冊です。